[[Gallery]] *港湾空港技術研究所 田村仁氏来訪 (12/5/2023) [#vdec1706] #br 海洋波の第一人者である港空研の田村さんが来学され,セミナーを行いました.神戸大学生,内山研,複雑熱流体センター,神戸大海事,京大,阪大等々からの参加者を迎えて盛会のうちに終わりました. #br &ref(tamura2023_2.jpg,nowrap,zoom,35%,"Dr. Tamura"); #br 海洋波の発生発達過程における海上風の影響が主題で,Munkによるパイオニア的な研究を含めた海洋波浪研究史から最新の研究成果まで網羅された講演でした.特に強風時の抵抗係数の飽和現象や,弱風時の波から大気へのフィードバックにポイントが置かれ,いずれも興味深く,防災科学や気候変動に対して重要なテーマでした. #br &ref(tamura2023_1.jpg,nowrap,zoom,35%,"audience"); #br 会場の様子.17時開始にもかかわらず多くの方にご参加いただきました.講演会後は六甲道界隈にて懇親会も行われました. 会場の様子.遅い時間の開始にもかかわらず学生を含めて多くの方にご参加いただきました.講演会後は六甲道界隈にて懇親会も行われました. * セミナー情報 [#t14adc05] -日時:2023年12月5日(火)17時〜18時 -場所:神戸大学工学研究科C2-201セミナー室 -講演タイトル:海洋波の力学と大気との相互作用 -講演者:田村 仁 氏(国研・港湾空港技術研究所 海洋利用研究領域 上席研究官,防衛大学校客員研究員,横浜国立大学客員教授,愛媛大学客員教授) -Abstract 海洋波(波浪)は大気-海洋間の運動量,熱および物質の輸送を促進する「ギアボックス」としての役割がある.そのため波浪および海面フラックスなどの複雑な海面境界過程の物理現象を理解することは台風や気候変動など様々な時空間スケールの大気海洋相互作用現象の解明に極めて重要である.本発表では波浪の力学過程をそのスペクトルモデル構成から概観し,また大気相互作用における波浪レジームを弱風時のWave-driven wind現象と強風時の海面抵抗係数の飽和現象から説明する.